シリコンコーティングは、フロアコーティングの種類のひとつです。フロアコーティングにはさまざまな種類があり、どのコーティング方法にするか悩まれている方も多いのではないでしょうか。本記事では、シリコンコーティングについて独自の強みとメリット・デメリットを解説します。
シリコンコーティングとは？その特徴や独自の強みを解説！
シリコンコーティングとは、シリコン樹脂を用いたコーティング方法です。シリコンコーティングには、柔軟性や耐久性、耐水性、耐薬品性などがバランスよく備わっています。
なお、耐久年数は約10～20年とされていますが、塗り直し可能で施工自体も容易にできるため、高耐久コーティングとして扱われています。
ほかのフロアコーティングに比べて価格も安価で、性能と価格のバランスがよいため、人気があるコーティング方法のひとつです。
シリコンコーティングのメリットとデメリット
シリコンコーティングには、さまざまなメリットがあります。一方で、デメリットも存在します。メリット・デメリットを比較した上で、施工を検討しましょう。
シリコンコーティングのメリット
シリコンコーティングを施行することで得られるメリットは以下の通りです。
・高級感を演出できる
シリコンコーティングには光沢がありフローリングに艶がでるため、高級感を演出できます。
・安全性に優れている
シリコンコーティングには滑り止め効果があります。そのため安全性に配慮したフロアコーティングといえるでしょう。とくにペットや小さい子どもがいる家庭におすすめのフロアコーティングです。
・水分の染み込みを防ぐ
シリコンコーティングに含まれるシリコン分子は水分子より小さいため、コーティングされた床に水が染み込むことはありません。つまり、フローリングに水をこぼしたとしても水が染み込まないのです。これは、水に油や汚れが混ざっていても同様です。
・耐久性がある
シリコンコーティングは耐薬品性に対応しています。通常の生活で使用する薬品によってコーティング材の溶解や剥がれが起こることは、ほぼありません。そのため、10～15年ほどの長期耐久性が期待できるのです。さらに、メンテナンス時の再塗装も容易にできるため、長期間シリコンコーティングで床を守ることができます。
・無垢フローリングと相性がよい
シートコーティングの場合、床をコーティングしてもフローリングの呼吸を止めることがありません。そのため、木が本来持つ吸湿性や空気清浄効果などの性能は維持できるのです。
・費用を抑えられる
シートコーティングは、ほかのコーティング方法と比べてリーズナブルな価格設定がされています。そのため、コーティングの導入がしやすく幅広い層に利用されているのです。
シリコンコーティングのデメリット
一方で、シートコーティングにもデメリットがあります。メリットと比較した上で採用を決めるようにしましょう。まず、シリコンコーティングのデメリットとして表面摩擦に弱いことが挙げられます。
シリコンコーティングは、UVコーティングやガラスコーティングに比べて表面摩耗に弱く、コーティングの塗膜がすり減りやすいのです。そのため、家具の移動には気をつけるようにしましょう。
シリコンコーティングをDIYで行う方法や効果的な使い方を紹介
シリコンコーティングは、DIYで行うことができます。DIYで行う方法や効果的にコーティングできる方法についても紹介します。
シリコンコーティングをDIYで行う方法
シリコンコーティングをDIYで行う場合、正しい方法でコーティングしないと仕上がりが悪くなってしまいます。以下では、コーティングの手順や方法、注意点について解説します。まず、シートコーティングを行う際は、下記のものを用意しましょう。
・掃除用具：掃除機、雑巾、中性洗剤、ワックス剥がし
・フロアコーティング：コーティング剤、専用モップ
・そのほか：ワックス剥離剤、スポンジ、ヘラ、マスキングテープや養生テープ
準備物がすべて揃えばコーティング作業に移行できます。なお、コーティング作業は以下の手順で行うようにしましょう。
・床のゴミを掃除機で吸い取る
・中性洗剤で床に付着している皮脂や油汚れを落とす
・床にワックスがけされている場合はワックス剥離剤とスポンジ、ヘラを使ってワックスを剥がす
・フローリングに傷やへこみがある場合は補修する
・壁や建具などコーティングしないところに養生テープを貼り付ける
・コーティング量に偏りがでないように均一にシリコンコーティングを塗る
・均一に塗り終えたらコーティング材を乾かし硬化したら、2度塗りを行う
・2度塗りした薬剤が完全に硬化するまで乾燥させる
以上が、シリコンコーティングをDIYで施工する手順です。なお、コーティングを自分で行う際には、コーティング剤は均一に塗ることが重要です。また、作業前に余分な部分をコーティングしないよう、事前に作業する範囲を決めましょう。
コーティングしない箇所はマスキングテープなどで養生しておくなど、手際よく施工することでより綺麗な仕上がりが期待できるのです。
シリコンコーティングを効果的に行う方法
シリコンコーティングを効果的に行うために、気をつけておきたいポイントがあります。まず、作業前には床の掃除を徹底し、空気中のホコリも取り除くことが重要です。掃除ができていないと、コーティング時にムラができてしまう可能性があります。
また、換気をしっかりと行い室内の湿度を下げることも大切です。コーティング剤が乾燥するスピードは、室温と湿度に左右されます。温度が高く湿度が低いと乾燥しやすく、温度が低く湿度が高いと乾燥しづらくなります。そのため、作業中は室温と湿度を一定に保ちながら進めることが大切です。
天気が悪い日や高湿度の日が、コーティング剤がうまく固まらない可能性があるため、作業を避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、シリコンコーティングについて解説しました。シリコンコーティングは、耐久性や耐水性などの基本性能と価格のバランスがよく人気があるコーティング方法です。一方で、家具の移動の際や落下物による傷が付きやすい側面があります。メリット・デメリットを比較した上で、施工を検討しましょう。
なお、シリコンコーティングはDIYで行うことが可能です。DIYで行う際は、コーティングムラがでないように、正しい手順と注意点を押さえて施工するようにしましょう。DIYに不安がある方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
